小説 スロウハイツの神様(辻村深月)あらすじと感想:ネタバレ有 [辻村深月]
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この記事は、辻村深月さんの小説「スロウハイツの神様」のあらすじや感想を書いた記事です。
後半には、これから読む方がより作品を楽める「ほんのりネタバレコーナー」も作って見ましたので、ぜひ読んでみてください。
今回ご紹介する本は辻村深月さんの「スロウハイツの神様」です。
辻村深月さんは、現在僕が大変はまっている作家さんです!
こんなにはまったのは久しぶりだなー…というか、なんで今まで読んでいなかったんだろうとさえ思ってしまう程、辻村深月さんの世界観は本当に素晴らしいです。
それでは、早速「スロウハイツの神様」のあらすじをご紹介したいところですが…まずは僕の感想からお伝えします。
とても切ない気持ちになりました
とても羨ましくなりました
とても驚きました
もう一度読みたくなりました
なんともありがちな感想になってしまいましたが、その世界観と物語の構成に、次の日が仕事にも関わらず夜更かしして読んでしまった程です…。
この「スロウハイツの神様」は上・下巻に分かれている長編なのですが、もっともっとこの世界を覗いてみたいと思いました!
さて、感想ばかりではなんですので、そろそろこのスロウハイツの神様のあらすじをご紹介したいと思います!
…
脚本家の赤羽環(あかばねたまき)は、新進気鋭の脚本家として、華々しく仕事をしていた。
気性が荒い環はほかの住人に対して厳しい口調になってしまう事もあるが、自分自身にも厳しい。
そんな赤羽環は、とある事情で手に入れたという家を使い、アパートを始める。
そのアパートを「スロウハイツ」と名付け、彼女の友人を中心に5人のクリエーターと編集者が1人…
スロウハイツには、環を含めて7人が集まった。
赤羽環の学生時代からの友人であり、児童漫画家を目指している狩野壮太(かのうそうた)。
彼は、優しい世界をひたすらに描く。
一切の闇を描かない彼の作風は、いくら児童漫画とはいえ、なかなか受け入れられない。
彼の描く優しい世界…闇のない世界…
どんなに受け入れられなくても、彼はそれでも、自分の世界を描き続ける。
狩野の親友であり、映画の製作会社で働きながら映画監督を目指している長野正義(ながのまさよし)。
映画監督を目指しているにも関わらず、自分自信を表現することができない。
狩野と同様、そんな彼の作品はやはり世間になかなか認められない。
本気で命を吹き込めよ…環にはそう言われたことさえもある。
しかし、彼はその言葉を決して受け入れない。
正義の彼女でスロウハイツの炊事担当、画家を目指している「すー」こと森永すみれ(もりながすみれ)。
「ムーミン」にでてくるミイのお姉さん…すーは、ミムラに似ている。
彼女の絵は「とても良い」が、しかし彼女には行動力が伴わない。
その素晴らしい絵を売り込むわけでもなく、自分ひとりで個展を開くこともできない。
加えて恋愛体質の彼女は、その才能を活かすことができていない。
環の同級生にて漫画家を目指す「エンヤ」こと円屋伸一(えんやしんいち)。
彼は、環の同級生であり、環をライバル視していた。
どんどんと進む彼女を見て、なかなか成功しない自分を恥じてしまう。
そして…
スロウハイツの誰もが憧れ、学生を中心に大人気の小説家…ペンネーム「チヨダ・コーキ」こと千代田公輝(ちよだこうき)。
チヨダ・コーキは、そんな仲間とスロウハイツに住む約10年前、とある事件に巻き込まれていた。
その事件とは、とある男が集団自殺を画策した上に、その場で殺し合いが行われたとう悲惨なものだった。
その男の部屋にはチヨダ・コーキの小説が置いてあった。
世間やマスコミは、チヨダ・コーキの小説に影響されて起きた事件として、公輝に責任の一端があるとした。
一旦は休載に追いやられるものの、その後チヨダ・コーキは再び小説を書き続け、そして環の誘いでスロウハイツに住むことになる。
そんなクリエーターたちに、千代田公輝の担当編集者である敏腕編集者の黒木智志(くろきさとし)を加えた7人が、スロウハイツの住人となった。
日本を代表する漫画家、あの手塚治虫や赤塚不二夫、そして不二子・F・不二雄先生が住んでいたトキワ荘…
この物語は、まさに現代のトキワ荘とも言える「スロウハイツ」で繰り広げられる、クリエーター達の物語である。
…
すいません、あらすじというよりは登場人物の紹介だけで終わってしまいました…。
でも、このお話は例えば何か大きな事件が起こるとか、そういった小説ではありません。
クリエーター達の共同生活を描いたこの「スロウハイツの神様」は、それでも心地の良い読書感と、読み終わったあと思わず物思いにふけってしまう深さがあります。
あえてジャンル付けをするのであれば…青春系なのでしょうか?
しかし、それよりもわかりやすい言葉を使うなら「辻村深月ワールド」といった方がしっくりきます。
…決して…決してあらすじが上手く書けなかったからって適当なこと言ってるわけじゃありませんよ。。。
はい、ごめんなさい、感想もあらすじも上手く書けてないですよね。。。
でも、冗談抜きで辻村深月ワールドは存在しますし、この「スロウハイツの神様」はその代表的な作品なんだと思います!
作品にどっぷり浸かりたい…
そんな方には本当にオススメの作品ですので、ぜひ読んでみてください!
さて、ここからはネタバレコーナーになりますので…
ここまで読んでいただいた方で「すぐにこれから読もう!」って思ってくださった方や「この本読もうと思ってたんだよねー」って方は、ここから先は自己責任で読んでくださいね!
っとは言っても、この作品はぜひ自身で読んでいただきたい作品ですので、これから読む方がより作品を楽しんでもらえるようなネタバレポイントをご紹介したいと思います。
題して「ほんのりネタバレコーナー」とでも名付けてみます 笑
つまりは「辻村深月さんが仕掛けた伏線はここだ!」というネタバレポイントですので、これから読む方にも支障がない程度にしますね!
伏線① 加ヶ美莉ヶ亜(かがみりりあ)の本当の目的
物語は、エンヤが環への嫉妬心でスロウハイツから出て行った後から語られます。
その空き部屋に入ったのはチヨダ・コーキの大ファンと言う加ヶ美莉ヶ亜(かがみりりあ)と言う女性。
実は、この女性にはある設定があり、辻村深月さんはその正体を途中で明かしてくれるのですが…
その明かされた正体が、本当に本当なのかは下巻の途中でわかります。
辻村深月さんが仕掛けた伏線に、おそらく誰もが引っかかることでしょう…
伏線② チヨダ・コーキすら尊敬している人物
黒木が編集長を務める週刊ブランという雑誌で、チヨダ・コーキは「レディ・マディ」という作品を書いています。
また、その週刊ブランで同じく連載されている「ダークウェル」という作品はチヨダ・コーキも大絶賛するほどの小説です。
そのダークウェルの原作を書いているのは幹永舞(みきながまい)という方なのですが…
上巻ではほぼ触れられませんが、実はこのダークウェルの作者である幹永舞という作家は誰なのか、衝撃の事実が最後にひょいとあらわれます!
そういえば、そんな伏線があったな!と、後で気付く人も多いかもしれません!
伏線③ チヨダ・コーキのエピソード
黒木は、チヨダ・コーキを紹介するときに幾つかの話をします。
「テレビを買ったが、配線がめんどくさくてすぐに他人に譲った」
「いくら大好きとは言え、3食ケーキばかり食べたりする」
また、チヨダ・コーキ本人から、環にこんな話をしたこともあります。
「とあるコスプレをして警官から追われた」(友達の話として話していますが、環はすぐにチヨダ本人のことだと見抜きました)
僕も最後の最後まで、これらは全てチヨダ・コーキというクリエーターの異常さを表したエピソードだと思っていましたが…
実は、最後に明かされる衝撃の事実につながっていたりするかもです…。
初めてやってみましたが「ほんのりネタバレコーナー」はいかがだったでしょうか?
反応が良かったら今後もたまーにやっていきたいと思います…たぶん…。
さて、辻村深月さんは読者に気付かれないように伏線を張るのがめちゃめちゃ上手い作家さんです。
上巻で世界観を築きつつ伏線を張り、下巻でその伏線が徐々に紐解かれる…
感想にも書きましたが、なんとも気持ちの良い読書感です。
辻村深月さんの代表作ともいわれる「スロウハイツの神様」の魅力、少しでも伝わったでしょうか?
長くなってしまいましたが、本当に本当にオススメの作品なのでぜひ読んでみてください!
ちなみに、先日ご紹介させていただいた辻村深月さんの小説「凍りのくじら」の主人公が、このスロウハイツの神様にも重要な役で登場したりもしますので、ぜひそちらもチェックしてみてください!
【凍りのくじらのご紹介はこちらをご覧ください】
小説 凍りのくじら(辻村深月) あらすじとアサキの感想
以上、辻村深月さんの「スロウハイツの神様」のあらすじと感想(ほんのりネタバレコーナー付き)でした!
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この記事は、辻村深月さんの小説「スロウハイツの神様」のあらすじや感想を書いた記事です。
後半には、これから読む方がより作品を楽める「ほんのりネタバレコーナー」も作って見ましたので、ぜひ読んでみてください。
今回ご紹介する本は辻村深月さんの「スロウハイツの神様」です。
辻村深月さんは、現在僕が大変はまっている作家さんです!
こんなにはまったのは久しぶりだなー…というか、なんで今まで読んでいなかったんだろうとさえ思ってしまう程、辻村深月さんの世界観は本当に素晴らしいです。
それでは、早速「スロウハイツの神様」のあらすじをご紹介したいところですが…まずは僕の感想からお伝えします。
とても切ない気持ちになりました
とても羨ましくなりました
とても驚きました
もう一度読みたくなりました
なんともありがちな感想になってしまいましたが、その世界観と物語の構成に、次の日が仕事にも関わらず夜更かしして読んでしまった程です…。
この「スロウハイツの神様」は上・下巻に分かれている長編なのですが、もっともっとこの世界を覗いてみたいと思いました!
さて、感想ばかりではなんですので、そろそろこのスロウハイツの神様のあらすじをご紹介したいと思います!
…
脚本家の赤羽環(あかばねたまき)は、新進気鋭の脚本家として、華々しく仕事をしていた。
気性が荒い環はほかの住人に対して厳しい口調になってしまう事もあるが、自分自身にも厳しい。
そんな赤羽環は、とある事情で手に入れたという家を使い、アパートを始める。
そのアパートを「スロウハイツ」と名付け、彼女の友人を中心に5人のクリエーターと編集者が1人…
スロウハイツには、環を含めて7人が集まった。
赤羽環の学生時代からの友人であり、児童漫画家を目指している狩野壮太(かのうそうた)。
彼は、優しい世界をひたすらに描く。
一切の闇を描かない彼の作風は、いくら児童漫画とはいえ、なかなか受け入れられない。
彼の描く優しい世界…闇のない世界…
どんなに受け入れられなくても、彼はそれでも、自分の世界を描き続ける。
狩野の親友であり、映画の製作会社で働きながら映画監督を目指している長野正義(ながのまさよし)。
映画監督を目指しているにも関わらず、自分自信を表現することができない。
狩野と同様、そんな彼の作品はやはり世間になかなか認められない。
本気で命を吹き込めよ…環にはそう言われたことさえもある。
しかし、彼はその言葉を決して受け入れない。
正義の彼女でスロウハイツの炊事担当、画家を目指している「すー」こと森永すみれ(もりながすみれ)。
「ムーミン」にでてくるミイのお姉さん…すーは、ミムラに似ている。
彼女の絵は「とても良い」が、しかし彼女には行動力が伴わない。
その素晴らしい絵を売り込むわけでもなく、自分ひとりで個展を開くこともできない。
加えて恋愛体質の彼女は、その才能を活かすことができていない。
環の同級生にて漫画家を目指す「エンヤ」こと円屋伸一(えんやしんいち)。
彼は、環の同級生であり、環をライバル視していた。
どんどんと進む彼女を見て、なかなか成功しない自分を恥じてしまう。
そして…
スロウハイツの誰もが憧れ、学生を中心に大人気の小説家…ペンネーム「チヨダ・コーキ」こと千代田公輝(ちよだこうき)。
チヨダ・コーキは、そんな仲間とスロウハイツに住む約10年前、とある事件に巻き込まれていた。
その事件とは、とある男が集団自殺を画策した上に、その場で殺し合いが行われたとう悲惨なものだった。
その男の部屋にはチヨダ・コーキの小説が置いてあった。
世間やマスコミは、チヨダ・コーキの小説に影響されて起きた事件として、公輝に責任の一端があるとした。
一旦は休載に追いやられるものの、その後チヨダ・コーキは再び小説を書き続け、そして環の誘いでスロウハイツに住むことになる。
そんなクリエーターたちに、千代田公輝の担当編集者である敏腕編集者の黒木智志(くろきさとし)を加えた7人が、スロウハイツの住人となった。
日本を代表する漫画家、あの手塚治虫や赤塚不二夫、そして不二子・F・不二雄先生が住んでいたトキワ荘…
この物語は、まさに現代のトキワ荘とも言える「スロウハイツ」で繰り広げられる、クリエーター達の物語である。
…
すいません、あらすじというよりは登場人物の紹介だけで終わってしまいました…。
でも、このお話は例えば何か大きな事件が起こるとか、そういった小説ではありません。
クリエーター達の共同生活を描いたこの「スロウハイツの神様」は、それでも心地の良い読書感と、読み終わったあと思わず物思いにふけってしまう深さがあります。
あえてジャンル付けをするのであれば…青春系なのでしょうか?
しかし、それよりもわかりやすい言葉を使うなら「辻村深月ワールド」といった方がしっくりきます。
…決して…決してあらすじが上手く書けなかったからって適当なこと言ってるわけじゃありませんよ。。。
はい、ごめんなさい、感想もあらすじも上手く書けてないですよね。。。
でも、冗談抜きで辻村深月ワールドは存在しますし、この「スロウハイツの神様」はその代表的な作品なんだと思います!
作品にどっぷり浸かりたい…
そんな方には本当にオススメの作品ですので、ぜひ読んでみてください!
さて、ここからはネタバレコーナーになりますので…
ここまで読んでいただいた方で「すぐにこれから読もう!」って思ってくださった方や「この本読もうと思ってたんだよねー」って方は、ここから先は自己責任で読んでくださいね!
っとは言っても、この作品はぜひ自身で読んでいただきたい作品ですので、これから読む方がより作品を楽しんでもらえるようなネタバレポイントをご紹介したいと思います。
題して「ほんのりネタバレコーナー」とでも名付けてみます 笑
つまりは「辻村深月さんが仕掛けた伏線はここだ!」というネタバレポイントですので、これから読む方にも支障がない程度にしますね!
伏線① 加ヶ美莉ヶ亜(かがみりりあ)の本当の目的
物語は、エンヤが環への嫉妬心でスロウハイツから出て行った後から語られます。
その空き部屋に入ったのはチヨダ・コーキの大ファンと言う加ヶ美莉ヶ亜(かがみりりあ)と言う女性。
実は、この女性にはある設定があり、辻村深月さんはその正体を途中で明かしてくれるのですが…
その明かされた正体が、本当に本当なのかは下巻の途中でわかります。
辻村深月さんが仕掛けた伏線に、おそらく誰もが引っかかることでしょう…
伏線② チヨダ・コーキすら尊敬している人物
黒木が編集長を務める週刊ブランという雑誌で、チヨダ・コーキは「レディ・マディ」という作品を書いています。
また、その週刊ブランで同じく連載されている「ダークウェル」という作品はチヨダ・コーキも大絶賛するほどの小説です。
そのダークウェルの原作を書いているのは幹永舞(みきながまい)という方なのですが…
上巻ではほぼ触れられませんが、実はこのダークウェルの作者である幹永舞という作家は誰なのか、衝撃の事実が最後にひょいとあらわれます!
そういえば、そんな伏線があったな!と、後で気付く人も多いかもしれません!
伏線③ チヨダ・コーキのエピソード
黒木は、チヨダ・コーキを紹介するときに幾つかの話をします。
「テレビを買ったが、配線がめんどくさくてすぐに他人に譲った」
「いくら大好きとは言え、3食ケーキばかり食べたりする」
また、チヨダ・コーキ本人から、環にこんな話をしたこともあります。
「とあるコスプレをして警官から追われた」(友達の話として話していますが、環はすぐにチヨダ本人のことだと見抜きました)
僕も最後の最後まで、これらは全てチヨダ・コーキというクリエーターの異常さを表したエピソードだと思っていましたが…
実は、最後に明かされる衝撃の事実につながっていたりするかもです…。
初めてやってみましたが「ほんのりネタバレコーナー」はいかがだったでしょうか?
反応が良かったら今後もたまーにやっていきたいと思います…たぶん…。
さて、辻村深月さんは読者に気付かれないように伏線を張るのがめちゃめちゃ上手い作家さんです。
上巻で世界観を築きつつ伏線を張り、下巻でその伏線が徐々に紐解かれる…
感想にも書きましたが、なんとも気持ちの良い読書感です。
辻村深月さんの代表作ともいわれる「スロウハイツの神様」の魅力、少しでも伝わったでしょうか?
長くなってしまいましたが、本当に本当にオススメの作品なのでぜひ読んでみてください!
ちなみに、先日ご紹介させていただいた辻村深月さんの小説「凍りのくじら」の主人公が、このスロウハイツの神様にも重要な役で登場したりもしますので、ぜひそちらもチェックしてみてください!
【凍りのくじらのご紹介はこちらをご覧ください】
小説 凍りのくじら(辻村深月) あらすじとアサキの感想
以上、辻村深月さんの「スロウハイツの神様」のあらすじと感想(ほんのりネタバレコーナー付き)でした!
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by Stevnula (2020-02-29 15:41)