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小説 季節風・冬(重松清) あらすじとアサキの感想 [重松清]

重松清さんの小説「季節風・冬」のあらすじと感想なんかを書いた記事です。


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今回ご紹介する本は重松清さんの「季節風・冬」です。



タイトルに「」って付いているのが気になりますよね。



そうです。この「季節風」と呼ばれる重松さんの作品は、春夏秋冬どの物語もあり、それぞれの季節を題材にした、どこにでもあるありふれた日常の模様を切り取ることで構成されています。



もちろん全ての作品を読んで、どの物語も素晴らしいと感じたのですが、たまたま今の季節が冬ということで、今回は「季節風・冬」をご紹介させていただきます。



物語としては、どの季節の物語も共通で全く内容の異なる短編小説の集まりによって構成されています。




なので、どの物語から読んでも全く影響はありません。
(私なんかはタイトルをざっと見て気になる作品から読んでみました)



その中でも特に印象に残った作品をいくつか紹介させていただきます。



① 「バレンタイン・デビュー」
高校生になった息子がバレンタインデーの日に、今年こそ人生初のチョコを貰えるのか心配する父親の物語。学生時代に女性からモテず、悲しい思いをした自分の様になってほしくなく、とにかくチョコを貰えることを強く願う父親と、そんな父親を温かい目で見守る彼の妻とのやりとりがホッコリと心を温めてくれます。



② 「コーヒーもう1杯」
大切な話をするときには、コーヒーが欠かせない。そんな話を彼女から以前に聞いて男性がコーヒーを飲もうとその彼女に誘われてしまう話。二人の距離感が掴めなくなっていた男性はそのことに気づかぬフリをしていたが、ついにその決着を着ける時が来てしまった。
同じ男として読み進めるのが実に心苦しい作品でした…笑



③ 「火の用心」
町内会の火災予防活動にいやいや参加することになってしまった女子高生の話。夜の街を近所のオジサン達と見回っていると、これまで知らなかった「大人の事情」みたいなものが嫌でも耳に入ってくる。でもその内容は思ったよりも子供っぽかったり、でもその裏にはやっぱり大人の事情が絡んでいたり…大人って考えてない振りして、しっかり考えているんだよ。そんなことを大人初級者の私が呟きたくなる物語でした…




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