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小説 ビタミンF(重松清) あらすじとアサキの感想 [重松清]

重松清さんの小説「ビタミンF」のあらすじと感想なんかを書いた記事です。


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今回ご紹介する本は重松清さんの「ビタミンF」です。



タイトルの通り、この本は体にちょっとの元気をくれます。



テーマは「家族と向きあう父親姿



7本収録されている短編集の主人公は、皆、人生の中間地点を迎える38歳~40歳のお父さん。



一般的な小説では到底主人公になることのないような、どこにでもある家族のどこにでもいるお父さんの姿を描くことで、普段は味わうことのできない新鮮な感情を抱くことが出来ます。




7本の中から私が特に気に入っている3本をご紹介いたします。



① 「はずれくじ」
妻の入院をきっかけに思春期を迎える中学生の息子と二人で過ごすことになった父親の物語。いざ二人になると何を話せばよいのか、どうやって距離をとればよいのか…これまで自分がいかに育児を妻任せにしていたのか痛感しつつも、それでも必死に家族と向き合おうとする父親の姿に元気を貰えます。




② 「パンドラ」
中学生の娘が万引きをして補導された。しかもその娘の陰には不良と思われる男の影が。娘を気遣う妻の姿をみて父親は違和感を覚える…。表面上は良好な家族を築けていたと思っていた父親だったが、この万引き事件をもとに、彼はいかに現実が見えていなかったかを痛感することになってしまう…




③ 「セっちゃん」
明るい性格で誰からも人気がある娘を誇りに思っていた父親は、そんな娘から「とある転校生」の話を聞かされる。しかもその転校生は学校でいじめにあっているという…そんな彼女を娘は助けたいと話すが、その話にはどこか違和感がある…父親として真実を知らない訳にはいかないが、突きつけられた真実は、やはりというべきか、父親を悩ませるものだった。




3本ご紹介させていただいて気付いたかと思いますが、どの話も正直愉快な話では決してありません。



それぞれの家族が抱える闇の部分に、大黒柱であるはずの父親が真剣に向きあう…。



決して単純なハッピーエンドではないけれど、それでも「また頑張っていこう」そんな気持ちに思わせてくれるこの作品を、私は自分が父親になりちょっとだけ人生に疲れてしまった際には読み返すのだと思います。




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Robyn

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