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小説 ぼくは明日、昨日のきみとデートする(七月隆文)あらすじと感想 [七月隆文]

七月隆文さんの小説「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」のあらすじと感想なんかを書いた記事です。


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本日ご紹介させていただく小説は七月隆文さんの「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」です!







僕は、大変もうしわけないのですが「七月隆文さん」という小説家の方をこれまで存じ上げておりませんでした。



しかしながら、本屋でこの本を手にした理由は、その本の帯に書いてあった言葉でした。



「電車で読んだのが間違いだった…ここまで涙をがまんしなきゃいけないんだったら家で読みたかった」



帯に書いてあるその言葉を読んで、購入を決めたのです!



そして、ぜひご紹介させていただきたいと思ったので、今回取り上げさせていただきました!



それでは、まずはあらすじからご紹介します!!





主人公の南山高寿(みなみやまたかとし)は、いつものように大学まで向かう電車の中で…一目惚れをした。



普段なら話しかける事さえできない所だったが、彼女が目的の駅でおりたのを見て、高寿は思わず追いかけてしまう。



「一目惚れしました」



唐突にそう言い放った高寿だったが、その女性、福寿愛美(ふくじゅえみ)とそのまま宝ケ池(ちなみにこの物語は京都が舞台です)に散歩する事に。



そして、愛美は高寿にこう聞いた。



「どうしてわたしに…その…どこが」



それに対して、高寿はこう答える。



「本能だと思う。この人だっていう直感が自分の中にあって、もう、行くしかないって思った」



そうして、2人はゆっくりと話を続ける。



そして、そろそろ解散という時になって高寿はこういった。



「また会える?」



それを聞いた彼女は、高寿を思い切り抱きしめ、そして涙したのだった。



彼女の涙の訳とが高寿には全く分からなかった…このときはまだ…。



その後、2人はすぐに交際をスタートした。



高寿と愛美の関係は誰もがうらやむ程に順調で、まさに青春そのものだった。



しかし、高寿はある日唐突に彼女の秘密を知る事になる



彼女の秘密とは…そして物語は悲しく切ないラストへと向かっていく…。




さて、ここまでがザックリなあらすじです!!



が、しかし!!ここからはちょっとルール違反な気もしますが、彼女の秘密とその簡単な解説を書きたいと思います!!




その前に、この本のオススメポイントだけいっときます!!



①高寿と愛美の恋愛が大変青春してて良い!



②京都での大学生のデートってこんなかんじなんだー、と羨ましくなる!



③七月隆文さんの想像の上を行く設定と細やかな描写




とっても読みやすく、感動間違いなしの一冊です!!



また、愛美の秘密をしった時、もう一度頭から読み直したくなる事間違いなし!!



オススメの小説なので、あらすじを読んで興味を持っていただいた方はぜひ読んでみてください!










と、言う事で…ここからがネタバレコーナーです!!




「うわ、やめろ!これからこの本読むつもりだったんだよ!」




って方は、ここからは完全なネタバレになるので読まないでおいて下さい!!





上で書いたあらすじではあえて書きませんでしたが、愛美が何度か高寿の未来を言い当てる場面があります。



そして、愛美は高寿にこう質問した事が有りました。



「わたしに予知能力があったら、高寿くんはどうする?」



これを読んだ時、正直僕は全てを悟った気がしていました。



ー はいはい、愛美が予知能力を持ってるパターンね ー



ー それか、未来からきたパターンね ー



以上がその時の僕の心の声ですが、後で作者の七月さんに何度も謝りました。(もちろん心の中でですが)



そんな単純ではなかったのです、この秘密は!!



それでは、そんな秘密をお話しちゃいますと…



・愛美はちがう時間軸の人間



・そして、その時間軸は自分達と真逆に向かって進んでいる



と言う事です!!



どういう事かというと、高寿はもちろん今日の次は明日が来ますよね?



それ(高寿の時系列)を図で表すとこんな感じです!



「今日 → 明日 → 明後日」



こんなん図じゃねーよって声は華麗に無視するとして、愛美の時系列も図にしてみます!



「明後日 ← 明日 ← 今日」



さらに分かりやすく図を組み合わせてみると…



高寿「昨日 → 今日 → 明日」

愛美「明日 ← 今日 ← 昨日」



となるのです!



つまり「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」という題名は、そのまま愛美の秘密の答えとなっていたんですね!!



ちなみに、愛美はこの事を初めから知ってます。そしてその秘密を愛美が打ち明けた時、高寿と読者である僕たちは衝撃的な事に気付かされます。



高寿が彼女と過ごしてきた時間は彼女が体験する事であり、彼女はそれを気付かせないようにつらい思いをしながら頑張っていた…という事です!!



そうすると、最初に2人が会った際に、高寿に「明日も会える?」と聞かれた愛美が涙を流した理由も頷けます。



高寿にとっては2人が出会った最初の日でも、愛美にとっては高寿と会う最後の日だったのですから…。



この真実をしってから再びこの本を読むと、愛美の一言一言の真意が読み取れます…。



この本は、1度目よりも2度目に読んだときの方が感動するという、もの凄い一冊なのです!!




…ずいぶん長くなってしまいましたので、この辺にしておこうと思います。



とにかく、七月隆文さんの「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」…オススメの一冊です!

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コータロー

カツオさん、はじめまして。「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」に入れ込んで、京都へ実際の現場を見に行き、「聖地巡礼、私的ガイドブック」として写真をアップしています。読み返しの参考になれば幸いです。 http://blog.livedoor.jp/mn3356/
または、ライブドアブログ mn3356 で検索してください。
by コータロー (2015-03-22 13:27) 

カツオ

コータローさん

お返事が遅くなってしまい大変申し訳ございません。

京都まで見に行かれるなんてすごいですね、羨ましいです!

「聖地巡礼、私的ガイドブック」必ず拝見させていただきます!

このブログにもまたぜひ遊びに来てください!
by カツオ (2015-03-27 23:46) 

コータロー

お返事ありがとうございます。
カツオさんのページをご覧になった方がたくさん私のブログにお越しいただいてるようです。ブログも先日ようやく完結いたしました。厚くお礼申し上げます。
by コータロー (2015-04-11 14:32) 

Kraig

こんにちは、今週末は私にとって好意的です。この瞬間から私はこの素晴らしい教育記事を私のところで読んでいます。
ホーム。
by Kraig (2017-10-09 23:29) 

Katja

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あなたの状況を疑問に思います。私たちはいくつかの素敵な方法を開発しました。
興味があれば私に電子メールを撃つのはなぜですか?
by Katja (2017-10-22 09:15) 

Aileen

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Shirleen

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Sima

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by Sima (2017-10-30 21:55) 

Adrienne

はい!最後にプライベートについて
by Adrienne (2017-10-30 21:57) 

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