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小説 空中ブランコ(奥田英明)あらすじとアサキの感想 [奥田英明]

奥田英明さんの小説「空中ブランコ」のあらすじと感想なんかを書いた記事です。

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今回ご紹介する本は、奥田英明さんの「空中ブランコ」です。







このお話は、以前にご紹介させていただきましたイン・ザ・プール(精神科の医師で伊良部総合病院の息子、伊良部一郎とその彼の元へ診察に訪れる人々を描いた物語)の続編です。


※イン・ザ・プールの記事はこちら



また、この空中ブランコは直木賞受賞作品でもあり、奥田英明さん小説の魅力が、より多くの人に知れ渡るきっかけとなった本ではないでしょうか。
 
本作で伊良部の元を訪れる患者もまた一癖、二癖もある人達ばかりです。笑

・簡単なミスの連続で演技をすることに恐怖心を持ってしまった空中ブランコのフライヤー

・先端恐怖症で、食事に使う箸すら怖く食事は全てスプーンを使うヤクザの若頭

・非常ボタンを押し逃げしたい衝動や、整然としたものを破壊したい衝動に駆られる強迫神経症に陥ってしまった医者

・新作執筆中に、以前も書いた内容ではないかと不安になり執筆活動に専念出来ない女流作家。


次々に訪れる患者に対する伊良部の治療方法とは!?

 

この小説のオススメポイントはこちら!

① 伊良部のキャラクターが前作よりも強烈に!物語を通じて徐々に解き明かされる伊良部の過去は笑わずにはいられません!笑

② 自分にも当てはまる!?前作と合わせて約10名の患者が伊良部の元を訪れていますが、その中にはどの読者自身にもどこかしら少しは当てはまる内容の症状を持った患者がいるのではないでしょうか。

③ 伊良部の注射好きが地味にツボにはまります…笑 ネタバレになってしまいますが、伊良部はどの患者に対しても必ず注射をします。理由は…ただの個人的趣向によるもの!?笑


前作と基本的な話の流れは変わらず、患者一人に対して一話完結での中編小説の詰め合わせとなっております。

僕はいまだに伊良部が本物の天才なのかただのボンクラなのか判断しきれずにいます。

まぁ基本的に変人であることは、間違いないと思うのですが…笑


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