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小説 ぼくのメジャースプーン(辻村深月)あらすじと感想 [辻村深月]

この記事は、辻村深月さんの小説「ぼくのメジャースプーン」のあらすじや感想を書いた記事です。


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今回ご紹介するのは、辻村深月さんの「ぼくのメジャースプーン」という小説です。





最近辻村深月さんの小説にはまりにはまっている私ですが、今回の「ぼくのメジャースプーン」もまた、皆様にぜひおすすめしたい一冊です。



それでは、今回はいつものような感想やグダグダした説明はなしで、あらすじからご紹介させていただきたいと思います!







小学4年生の「ぼく」は、不思議な特殊能力を持っている。



その能力とは「条件ゲーム提示能力」というもので、[新月]?[新月]?をしなければならない。そうしないと××になる」と相手に言うと、その相手はその通りに動いてしまうと言うものだ。



その能力は、母親の家系の中で本当に稀にだけ、その能力を持つものが現れるという。



母親は、ぼくにその能力があることを知ると、厳しい口調でその能力を忘れるようにと言う。



実際、「ぼく」はその能力を使うこともなく、日常を送っていた。



しかし、小学4年生のある日、事件は起こる。



4年生みんなで飼育していたうさぎが、市川雄太(いちかわゆうた)という大学生に惨殺されてしまうのだ。



それを最初に発見したのは、あろうことかクラスメートの「ふみちゃん」だった。



「ふみちゃん」は「ぼく」の幼馴染であり、憧れであり、そして誰よりもうさぎを可愛がっていたのだ。



うさぎの無残な姿、そして市川雄太への恐怖で、活発でかっこいい「ふみちゃん」は、心の傷から口が聞けなくなってしまう。



また、感情を表に出せなくなってしまった「ふみちゃん」をみて、「ぼく」は能力を使ってどうにかできないかと考えるが、結局それはできなかった。



どうしようもない無力感を感じていた「ぼく」は、市川雄太が自分たちの学校に謝りにくるという事を知り、それならば市川雄太に対して力を使おうと考えた。



そんな息子の様子を感じ取った母親は、「ぼく」に対してある提案をする。



それは、母親の親戚であり、「ぼく」と同じ能力を持つ大学教授に会って、能力の怖さを学んできなさいというものだった。



市川雄太と会う日までの数日間、大学教授である秋山一樹(あきやまかずき)の元で、能力について学ぶことになった。



能力について少しずつ理解を深めていく「ぼく」は、市川雄太に対してどんな言葉を放つのか…







ざっとあらすじをご紹介すると、このような物語です!



さてさて、あらすじを読むまでもなく辻村深月さんが好きな方には「今更かよ!」と突っ込まれてしまうかもしれませんが、この物語にはこれまでの辻村深月さんの物語に登場した人物が多々登場します!



まずは、大学教授の秋山先生!



今回の物語では重要な立ち位置で登場する彼ですが、先日ご紹介した「子どもたちは夜と遊ぶ」でもまた、大変重要なキャラクターとして登場していました!



また、「子どもたちは夜と遊ぶ」では明かされていなかった真実が、この「ぼくのメジャースプーン」で明かされています!



同じく、「子どもたちは夜と遊ぶ」から、もう二人…



名前は出てきませんが、これはもう確実に「月子」と「恭司」でしょう…



「子どもたちは夜と遊ぶ」ではその後の彼らがどのようになったかは書かれていませんが、今回の「ぼくのメジャースプーン」にて二人が人生をしっかと生きていることが分かり、本当に嬉しい気持ちになりました。



「子どもたちは夜と遊ぶ」はひたすらに救いがないというか…非常に重めの話だっただけに、その喜びも一入です。



辻村深月さんの作品を超えた繋がりを持たせる文才は、本当にファンにはたまりませんね!!



あとは、名前だけですが「凍りのくじら」にでてきた松永純也くんなんかもちょこっと出てきたりしてます!!



さて、話がすこしそれましたが、ここからはこの「ぼくのメジャースプーン」の感想をお伝えできればと思います。



まず、この話は辻村深月さんの中でも大変読みやすい作品だという感想を持ちました。



この物語の構成は「ぼく」や「ふみちゃん」の人となり、そして二人の関係性をエピソードにのせて教えられたあと、「ぼく」が「市川雄太」に会うまでの数日間をどう過ごすかということに終始しています。



もちろん軸となるストーリーから枝分かれする部分もありますが、これまで読んだ辻村深月さんの作品に比べてその枝が少なめというか、シンプルな感じというか…



(シンプルというと語弊があるかもしれませんし、物語的にはとても奥行きのあるお話しだったのですが…ボキャブラリーがなさすぎてすいません…)



登場人物もそんなに多くないことや、「ぼく」と「秋山先生」の二人の会話が多いこともあって、これまでご紹介させていただいた小説に比べると比較的読みやすいかもしれません…といったことが言いたかったです。



ですが、やはり秋山先生のこともあるので、ぜひ「子どもたちは夜と遊ぶ」から読むのがオススメですかね!



さて、少し話が逸れてしまいましたが、個人的な感想としては…



なんか、味のある映画を見たような読後感を覚えました。



すいません、あいかわらず上手く感想をお伝えできていない気がするのですが…



あらすじを読んでいただければわかると思うのですが、非道なウサギ殺しや活発な「ふみちゃん」がふさぎ込んでしまったり…また、「ぼく」が市川雄太に放つ言葉など(さすがにこれはネタバレしないことにします)と、全体を通して山となる部分は多々あります。



しかし、この「ぼくのメジャースプーン」の大きな部分を占める部分…「ぼく」が秋山先生に能力について教わる数日間は、驚くほどふわっとした空気感なのです。



というか、秋山先生の独特の空気感が伝染するんですかね…「子どもたちは夜と遊ぶ」の時もそうでしたが、本当に大好きなキャラクターです!!



私の拙い文章や意味不明な感想を先に読んでしまった方すいません…でも、きっと本を読んだ後に改めて見てもらえれば、少しくらいは共感いただけるところもあるのではないか…なんて思ってます。



以上、辻村深月さんの小説「ぼくのメジャースプーン」についての、あらすじや感想のご紹介でした。

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