小説 終末のフール( 伊坂幸太郎)あらすじとアサキの感想

伊坂幸太郎さんの小説「終末のフール」のあらすじと感想なんかを書いた記事です。

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最近は台風が多いですね。しかも2週連続で日本列島を横断て…困ったものですね。


　さて、今回ご紹介する本は、伊坂幸太郎さんの「終末のフール」です。

　





このお話は、「8年後に小惑星が衝突し、地球が滅亡する」と予言されてから5年後の日本を描くＳＦ小説です。

舞台は仙台北部の団地「ヒルズタウン」ここの住人達にスポットを当てた8本の短編小説から構成されています。

老夫婦、女子高生に働き盛りのサラリーマン…生きてきた背景は異なるが、3年後に世界が滅びるという避けられない共通の状況に置かれたとき、人は何を感じ思うのか。


物語は一話完結の短編小説で構成されており、それぞれの主人公の視点から物語が進行します。


一見バラバラな物語に見えますが、読み進めていくと意外なところから話がリンクしてくる、そんな楽しみもこの本の魅了だと思います。



この小説のオススメポイントはこちら！

① 8年後に滅びると予知されてからの5年後。このチョイスが絶妙過ぎる！ 一通りの騒乱が過ぎているこの時期だからこそ、人の心理を中心とした人間ドラマが展開されるのでは！

② 「生きることの意味とは」こんな深い命題に対する作者なりの答えが、この本には込められているのではないかと思います！

③ 「自分がこの状況に置かれたらどうするんだろ」ＳＦ小説を読むときに感じるワクワク感も漏れなく味わうことが出来ます！(本作の場合はハラハラになるかと思いますが…笑)




あらすじではＳＦとご紹介されて頂きましたが、オススメポイントでもご紹介させて頂きました様に、この本はＳＦ要素がとても自然に物語に組み込まれているため、ＳＦを普段読まない方でも、問題なく物語を楽しめるのではないかと思います。


ちなみに僕が一番好きなのは「天体のヨール」です！
このお話に登場する二ノ宮のキャラが特にお気に入りです。


皆様にも自分にピッタリハマるお話を見つけることが出来ると思うので、是非ご一読下さい！


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